特集:
2008/05/02 日記<おサイフケータイ>
おサイフケータイ
おサイフケータイは、携帯電話に埋め込まれたFeliCaチップ(ICカード|ICチップ)を使ったサービス及び、このサービスに対応したモバイルFeliCaチップを内蔵した携帯電話端末の総称。雑誌などで一部「お財布ケータイ」などといった表記が見られるが、商標/サービス名称としては「おサイフケータイ」が正式な表記である。
概要
コンピュータシステム|システムの開発を行ったNTTドコモ(以下ドコモ)の登録商標であるが、他社にもシステムや商標権がライセンスされ、ドコモ(グループ内地域各社含む)、KDDI(連結子会社の沖縄セルラー電話を含む)、ソフトバンクモバイル(以下ソフトバンク)の3キャリアともこの「おサイフケータイ」の名称を使用している。このため、他キャリアの紹介カタログやウェブページでは、下部に「『おサイフケータイ』は株式会社NTTドコモの登録商標です」という記述がある。ドコモの株主からは「自社でシステム開発を行ったシステムを他キャリアに供給するとは何事か」と非難されたが、そのまま他社にライセンス供給することとなった。「おサイフケータイ」で提供されるサービスは、Edyをはじめとした電子マネー、各種会員証、量販店のポイントサービス|ポイントカード、鉄道やバス (交通機関)|バス・旅客機の乗車券(乗車カード)・航空券、クレジットカードとしての利用など多岐にわたる。
特徴
携帯電話本体のバッテリーからの電源供給によって動作し、携帯電話そのものを専用アプリを通じてFeliCaのグラフィカルユーザインターフェース|GUIとして利用することができる。また、多数のサービスを1台の携帯電話で利用することが可能である。
2007年現在、非接触IC内蔵の携帯電話が市場商品化されているのは日本だけであるが、NTTドコモはNear Field Communication (NFC) Forumに参加して国際標準化に向けて活動している。
種類
:2004年6月16日、日本で初めてのFelica対応携帯電話(iモードFeliCa)を発表した。当時の対応機種は「SO506iC」「P506iC」「SH506iC」「F900iC」の4機種。
用途
FeliCaチップを採用している電子マネーサービスEdyや東日本旅客鉄道の乗車カードSuicaなどが、おサイフケータイへの対応を発表、あるいは既に完了している。これらの事業者にとっては、カード保有者の裾野を大きく広げることができるほか、カードへの入金をiモードなどを用いて携帯電話だけで完了することで入金の手間をユーザーが省くことができる、従来書き込まれた情報を表示する機能がなかったカードに携帯電話の画面が付くことで、チャージ金額や利用履歴などを即時確認できる、iモードなどと連携したポイントサービスや最新情報の提供ができるなどのメリットがある。少額、あるいは端数金額の決済が容易である電子マネーの特徴を生かし、ゲームセンターでのゲーム料金の決済に利用される例もある。また、量販店のポイントカードや各種プリペイドカード、会員証など、1990年代から爆発的にその種類が増えたカード類は、消費者・販売店双方にメリットがある一方で、すべてを管理し持ち歩くことが消費者にとって大きな負担となっていた。おサイフケータイではそれらサービスを1台の携帯電話に一本化することができる。2004年8月時点で、ビックカメラのポイント還元、全日本空輸のマイレージサービス|マイル還元などが対応した。2005年8月、「ケータイで街をブックマーク」を合言葉に、小規模店舗でも手軽に会員証システムが利用できるTOWNPOCKETというサービスが開始された。その他、電子チケットをネットワーク上からダウンロードし、おサイフケータイ対応携帯電話を乗車券|航空券やイベントチケットの代わりにすることで入場券|チケット発行の手間を省くサービスや、複製困難な無形の鍵 (道具)|鍵として、マンションの鍵に採用する事例もある。また、カード機能とは直接関わらないが、FeliCaチップに個別に内蔵されている独自の情報を利用して、高度なセキュリティ機能を実現できることから、おサイフケータイ対応携帯電話にクレジットカードの子カードとしての機能を付帯させるサービス「eLIOオーダー」をソニーファイナンスインターナショナルが開始した。この決済方法はクレジットカード番号を一切入力せず、FeliCaチップ内蔵の情報のみを使ってやりとりを完了させるため、技術的にも高セキュリティであり、ユーザーも安心感を得ることができる、と説明されている。一般のFeliCaと同様にPaSoRiでも使用することができる。
問題点
おサイフケータイは決済機能をはじめとする複数の機能を携帯電話に一本化する強力なプラットフォームであるため、携帯電話を紛失・破損したり、盗難に遭った場合のリスクがある。盗難におけるリスクは従来のクレジットカードなどにもみられる問題であるが、多種の電子マネーなどが携帯電話に内蔵されることで、ユーザーは多くの手続きを自己防衛のために求められることになる。おサイフケータイは携帯電話の電波が入らない場所でも各サービスの基本機能が利用できるように設計されているため、携帯電話を盗難、あるいは落とした際、携帯電話回線を停止しても携帯電話に登録されているクレジットカード・プリペイドカード・定期乗車券|定期券などの機能が同時に停止することにはならない。従って利用者は、自ら各サービス事業者に連絡を取り、使用停止の手続きを行わなくてはならない。なお、特にクレジットカードに対する抵抗感の根強い日本においてこれらの不安点を解消するために、電話回線やメール着信を通してFeliCaの機能をロックする機能を持つ端末も発売されており、消費者の保護をアピールしている。紛失・盗難の際は各事業者に連絡することで利用停止ができるが、携帯本体の機能としてあらかじめ設定しておくことにより遠隔でおサイフ機能含め携帯の全ての機能をロックすることができる。また、普段はICカードロックをかけておき、使用する時だけ解除する(解除後あらかじめ設定した時間が経過すると、自動でロックがかかる機能もある)ことによって盗まれても遠隔操作なしにおサイフ機能を使わせないことができる。モバイルSuica・nanacoは電話でセンターに連絡することで利用停止ができ、smartplus・QUICPay・iD (クレジット決済サービス)|iD等のクレジットサービスの場合はセンターに連絡した日から60日遡って被害額が全額保証される。一方身分証明書として会員証や社員証、鍵などに用いる場合、認証を行う側からみれば、携帯電話を拾った者になりすましをされるなどのリスクも考えられる。従来の身分証明書では顔写真など券面に盛り込まれていた情報をどのように盛り込むかが課題となる。また、従来から提供されていた非接触ICカードサービスのプラットフォームには、カードを挿入することを前提とした設計がなされているものも少なくないため、従来のインフラが活用できない場合もある。入金機などにカードが挿入できないことから、おサイフケータイではオンライン上でチャージを行うことを前提としたサービスが一般的であるが、この場合、携帯電話のバッテリーが切れたり、電波の入らない場所ではチャージは行えないことになる。すべてのシーンで安心して利用できるサービスの提供に、今後とも工夫が必要とされるが、最も普及している情報端末である携帯電話に導入される電子の「おサイフ」として期待は大きく、多くのビジネスモデルが提案されている状況である。
対応サービス
関連項目
外部リンク
■ おサイフケータイ関連グッズ&新製品
- アマゾンで探す
- 楽天で探す