特集:
2008/06/14 日記
FeliCa
FeliCa(フェリカ)は、ソニーが開発した非接触型ICカードの技術方式である。英語で「至福」を意味する "Felicity" と "Card"(カード)を組み合わせてつくられた名称で、ソニーの登録商標である。概要
FeliCaは、非接触型ICカードのための通信技術として開発された。非接触型ICカードは、リーダ・ライタから搬送波|キャリアを送信して電磁誘導によりICカードに電力を供給し、キャリアの変調によりリーダ・ライタとカード間で通信を行う。例えば国際標準化機構|ISO 14443で規格化されているTYPE B方式は、ASK10%で変調を行い、NRZ符号を採用している。これと比べて、FeliCaの方式は、変調は ASK10% と同じであるが、マンチェスタ(Manchester)符号を採用しているところが異なる。当初、ISO 14443 TYPE Cとして提案を行ったが採用されなかった(同時にTYPE D〜Gまでが提案されたが、規格の乱立になるとして議論が停止された)。その後、FeliCaと上位互換性のある方式がISO 18092(Near Field Communication, NFC)として規格化された。国内では、JICSAP ICカード仕様V2.0「第4部 高速処理用ICカード」や、日本鉄道サイバネティクス協議会でのICカード規定として規格化されている。FeliCaは通常のICカードと同様にキャッシュカードやIDカードなどに適用可能な技術であるが、特に高速処理が求められるゲート(自動改札機、ビル入館)やレジ(コンビニ)などのアプリケーション向けに特化したコマンド体系になっている。そのため、ISO 7816-3の基本コマンドとは互換性はない。また、ICチップ内部のメモリは16バイト固定長のレコードのみがサポートされていて、ISO 7816-3で規定されているファイル構造との互換性はない。暗号処理としては、相互認証にトリプルDES、通信路にDES (暗号)|DESDES (暗号)|DESは総当たり攻撃で最短22時間で解読された記録がある。(同項目を参照)もしくはトリプルDESを利用している。Dualカードタイプ(接触/非接触)では公開鍵暗号方式の処理が可能なものがある。1枚のカード(1つのチップ)に複数のサービス(ICカード乗車券、電子マネー、社員証など)を搭載可能であるが、サービス利用時には、個々のサービス毎にアクセス鍵(共通鍵)を使って相互認証を行うのではなく、複数のアクセス鍵から「縮退鍵」と呼ばれる暗号化された鍵を合成し、この縮退鍵を用いて、一度に最大16のサービスについて相互認証することが可能となっている。縮退された鍵から元の鍵は生成できない。このことから、セキュリティレベルを落とすことなく処理速度の高速化を実現している。FeliCaチップの搭載
FeliCaチップは、ICカードのICチップとして使用される他、携帯電話や腕時計などでFeliCaチップを搭載したものがある。当初はソニーでのみ製造されていたが、インフィニオン・テクノロジーズと共同開発(2001年11月発表)、日立製作所の採用(2002年6月発表)など、複数のチップメーカーが供給できるようになった。 ICカードへの搭載
1997年9月に香港で「八達通|オクトパス」として初めて採用された。その後、2001年11月に日本でICカード乗車券「Suica」、2002年4月にシンガポールの「EZ-link」などで採用されてきた。また、Edy付きのeLIOがポイントカードと一体化したヨドバシカメラの「ゴールドポイントカードIC eLIO」や、ICキャッシュカードの付加機能としてEdyが採用されたり、クレジットカードとSuicaが一体化した「VIEW Suica」がさらにビックカメラのポイントカードと合体した「ビックカメラSuicaカード」などサービスの融合も行われている。
過去には、1999年から2003年まで、東京臨海副都心・青海 (江東区)|青海のパレットタウン内にあるMEGAWEBで発行されていた「MEGA WEB Member's Card」や2000年から2002年まで、東京臨海副都心・お台場のソニーグループのエンターテインメント施設メディアージュで発行されていた「メディアージュ ファンカード」にも採用されていた。
ソニーが販売しているICカードには RC-S860 と 853/854 があり、RC-S860 は Edyで使用、RC-S853/854はサイバネ規格に準拠したカードでSuicaで使用されている。 アンテナの形状
ICカードに搭載した場合のアンテナの形状は、SuicaとEdyでは異なる。また、トランセカードはこれらとも異なる形状をしている。* RC-S860 四角(Edy)
携帯電話・PHSへの搭載
携帯電話用のFeliCaチップはモバイルFeliCa ICチップ(またはモバイルFeliCaチップ)と呼ばれている。ソニーとNTTドコモの合弁会社であるフェリカネットワークスが開発した。
thumb|150px2004年7月にはFeliCaチップを搭載した携帯電話が発売開始された。携帯電話にFeliCaチップを搭載することで、EdyやSuica(モバイルSuica)などを携帯電話で利用できる。
モバイルFeliCaチップを利用したサービスをいち早く開始したNTTドコモの登録商標である「おサイフケータイ」が事業者をまたいでのサービスブランドとして定着している。
モバイルFeliCaチップはソニー1社が製造していたが、次期モバイルFeliCaチップは東芝とルネサス テクノロジを加えた3社から供給されることが2006年5月に発表された。
この新世代のモバイルFeliCaチップ(FeliCa Favar2)は、容量の拡大や通信機能の搭載など機能強化を行ったもので、2006年10月にこれを搭載した携帯電話が発表された。
FeliCa用のリーダーライターについてはPaSoRiを参照。
その他
月刊誌「FACTA」2007年1月号では、FeliCaチップの内部を見ることができ、その改変も可能であるとして、情報処理推進機構(IPA)に報告があり、IPAも確認したとみられ、経済産業省にも連絡されたと主張している。
歴史
脚注
関連項目
外部リンク
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